どんな響きなのかを聞くチカラ
どんな響きなのか?
自分が出している響き、音色を
「聞く耳、聞く力」があると
ある意味、深く音楽を愉しむことができます。
また、
強いか弱いか…だけでなく
音の質感、ヴァリエーションを聞き分けることができると
演奏にも活きてきます。
自分の出している音を
客観的に聞くことで
指先の細かいニュアンスをコントロールすることが可能になります。
聞こえなければ直せないからです。
がしかし
聞こえたからと言って
理想の音色が出せる訳ではなく、
理想の音、頭の中で鳴っている響きを
実際に表現するには
テクニック、技術も必要です。
ある時
友人と某有名ピアニストの演奏会に行った時のことです。
とても素晴らしい演奏でした。
2人でその余韻に浸っていると
友人が「この前聞いた〇〇さんの華麗なる大円舞曲くらいなら、私でも弾けるけど、今日のレベルの演奏は無理だな〜」と言ったのです。
えっ⁉️と、思わず顔を覗き込んでしまいました。
というのも
私でも弾ける。と言ったピアニストの華麗なる大円舞曲は、テーマごとに音色が変化し、一曲の中に色とりどりの世界が広がる見事な演奏だったのです。
確かに、譜面ズラを正確に弾くだけであれば、弾けると思うのですが、
普通の人では、到底辿りつけないであろう一流の演奏でした。
では、なぜ、友人は、自分でも弾ける。と言ったのか…
響きのコントラストが聞こえなかったのではないか…と思います。
または、日頃から響きを意識して聞いていないのか…
いずれにしても
聴き方は、人それぞれなので
どこに注目して聞くか、によっても
聞こえ方は変わりますが…
どんな響なのか…
指導する上で私は、とても大切にしていることです。
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