どんな響きなのかを聞くチカラ

query_builder 2024/09/13
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どんな響きなのか?


自分が出している響き、音色を

「聞く耳、聞く力」があると

ある意味、深く音楽を愉しむことができます。


また、

強いか弱いか…だけでなく

音の質感、ヴァリエーションを聞き分けることができると

演奏にも活きてきます。


自分の出している音を

客観的に聞くことで

指先の細かいニュアンスをコントロールすることが可能になります。


聞こえなければ直せないからです。


がしかし

聞こえたからと言って

理想の音色が出せる訳ではなく、

理想の音、頭の中で鳴っている響きを

実際に表現するには

テクニック、技術も必要です。


ある時

友人と某有名ピアニストの演奏会に行った時のことです。

とても素晴らしい演奏でした。


2人でその余韻に浸っていると

友人が「この前聞いた〇〇さんの華麗なる大円舞曲くらいなら、私でも弾けるけど、今日のレベルの演奏は無理だな〜」と言ったのです。


えっ⁉️と、思わず顔を覗き込んでしまいました。


というのも

私でも弾ける。と言ったピアニストの華麗なる大円舞曲は、テーマごとに音色が変化し、一曲の中に色とりどりの世界が広がる見事な演奏だったのです。


確かに、譜面ズラを正確に弾くだけであれば、弾けると思うのですが、

普通の人では、到底辿りつけないであろう一流の演奏でした。


では、なぜ、友人は、自分でも弾ける。と言ったのか…


響きのコントラストが聞こえなかったのではないか…と思います。

または、日頃から響きを意識して聞いていないのか…


いずれにしても

聴き方は、人それぞれなので

どこに注目して聞くか、によっても

聞こえ方は変わりますが…


どんな響なのか…

指導する上で私は、とても大切にしていることです。

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