リトミックは、
エミール.ジャック=ダルクローズ(1865〜1950)が、1892年からジュネーブ音楽学校でソルフェージュと和声の教授として学生達を指導した際に
「リズム教育の必要性」
を実感し、考案された教育システムです。
その語源は「良い流れ」というギリシャ語の「ユーリズミー」という言葉に由来しています。
音楽における運動的、力動的性質のものは、全て聴覚だけでなく別の感覚にも左右される。
また、音楽的感覚は、からだ全体の筋肉と神経の働きにより高まる
とダルクローズは述べています。
この学習は、
音楽的な知覚力を高め、覚醒力を増大させ注意力や音楽的表現力をコントロールする能力を高めます。
このように、当初の目的は、音楽家を志す学生の為に考案されました。
しかし
学生達へのアプローチを続けていくうちに、より良い音楽を演奏する目的以上の効果がある事がわかってきました。
それは、
内気な気持ちを取り払ったり、不器用さを調整したりと、からだと心と精神のバランスを整え、表現力、洞察力、想像力のレベルも高めるという事を発見したのです。
この身体と心と精神の統合が、
ダルクローズが目指した土台であり、
リトミックの教育原理となっています。
ピアノ発表会に向けて楽曲分析
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2025/05/02